乃木坂46の山下美月の卒業コンサートが東京ドームで開催され、初日の5月11日に参加してきました。初日は「明るく楽しい」がテーマとなっていて主として後輩メンバーに光が当てられており、山下とグループの未来の明るさが感じさせられました。
- 山下美月とは
- チケットは辛うじて入手できた
- グッズの事前販売会
- 卒コン当日の「聖地」
- 現地周辺の賑わい
- 現地でのグッズ販売とCD販売
- 限りなく天井に近い席だった
- 「天空席」から見た場内
- 山下が最も期待している後輩とは?
- 山下とグループの未来は明るい
- このブログのイチオシ記事
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山下美月とは
山下美月は2016年9月4日に乃木坂46の3期生オーディションに合格して加入した3期生です。
この頃の乃木坂46は結成して5年が経過しており、その前年には念願の紅白初出場も果たしていました。ちょうどグループの右肩上がりが加速し始めたようなタイミングであり、それだけに新たに加入した3期生は最初から注目を集めていたと記憶しています。
12人の3期生の中で運営が推していたのは明らかに大園桃子でしたが、山下はこの段階でルックスがほぼ完成しており、「最終的に一番売れるのはこの子なんだろうな」と思わせる雰囲気を既に持っていました。実際に1期生の主要メンバーがほぼ全員残っている時点から山下は選抜メンバーの常連となり、それ以降は世代交代という難しい時期のグループにおいて中心メンバーであり続けます。特に白石や飛鳥といった大黒柱が抜けた後のようなピンチの場面でセンターに起用されることが多く、私自身は「困った時の山下」というイメージを持っています。
その一方でファッションモデルや女優といったソロ活動も同時進行でこなし、NHKの朝ドラでもオーディションを突破して重要な役を演じるなど大活躍していました。まさにグループの「大エース」と言ってもよい存在だったのではないでしょうか。
チケットは辛うじて入手できた
そんな大エースである山下が2024年2月17日に自身のブログでグループからの卒業を発表しました。
昨年8月の神宮球場ライブで最終日の終盤に山下がステージ中央で目を潤ませて挨拶を始め、「卒業発表でもするんじゃないか?」と心底ドギマギさせられたことを思い出しました。今にして思えばあの時にはもう卒業を決めていたのでしょう。現時点で乃木坂の看板が無くても大丈夫なくらい活躍しているのですから、間違いなくバラ色の未来が待っています。
そんな大エースが5月11日・12日の両日に東京ドームで卒業コンサートをするのですから、両日とも満席にするのはファンの義務でしょう。しかしチケットがなかなか当たらないのです。
最近は従来のモバイル先行に加えてのぎ動画先行でも申し込むようにしているのですが、先日のバースデイライブは一次・二次・一般の全てで外れとなってしまい、今回も一次先行は全滅でした。
私の場合は一次先行でダメなら最後までダメというのがこれまでの事例で絶望しかかりましたが、幸いなことに二次先行で初日のチケットを確保できました。それにしてものぎ動画会員になっていて本当に良かったと思います。
グッズの事前販売会
ライブ参戦が決定したら今度はグッズを購入しなければなりません。チケットの確保が二次先行までずれ込んでいる間に公式WEB-SHOPは販売終了となってしまい、これは現地の物販に並ぶしかないと覚悟を決めていたのですが、幸いなことに5月3日にパシフィコ横浜で事前販売会が開催されました。
11時開始ということで10時に到着してみると既に相当な行列ができていましたが、この程度なら想定内です。
手前がグッズ販売の列、奥が生写真購入の列で、生写真の方が倍くらいの人数がいたように思います。
買えたのは11時45分頃でした。
山下のマフラータオルを購入するのはこれが初めてですが、今回のライブはもうこれしかないでしょう。
ライブ当日に現地の物販に並ぶことは私はあまりお勧めしません。何とかして事前に入手するよう努めましょう。
卒コン当日の「聖地」
乃木坂46にはことあるごとにファンが集結する「聖地」と呼ばれる場所がいくつかあります。これまで節目と思われるライブの度に聖地の様子を見に来ましたが、今回はどうだったのでしょうか。
乃木坂駅
乃木坂駅はメンバーの卒業や誕生日といったタイミングでファンの有志が広告を貼り出す場となっています。
山下の卒業と池田瑛紗の誕生日が重なっており、人気メンバー同士ということもあってこれまで見たことのない枚数の広告が貼られていました。
乃木神社
境内はちょうど結婚式が始まったところで、遠巻きに見守る乃木坂オタクたちの拍手に送られて新郎新婦が本殿に入っていくという微笑ましい光景を見ることができました。
今年の成人式の時の絵馬が掛けられていました。
乃木坂ラーメンまる彦
今や乃木坂・乃木神社とセットになったような場所で、特に首都圏でライブが開催される際に熱心なファンはここでラーメンを食べてから会場入りします。
神宮球場でのライブの際は数時間待ちという状況となるため最近は整理券を発行するまでになったのですが、時間が少し早かったこともあって今回は行列はありませんでした。
来るたびにマニアックさの度合いが激しさを増していることを感じます。最近は「ライブ配信を店内でご覧になりませんか?」なんてこともやっているようです。
夕食は相当に遅くなることが確実なのでここでガッツリと食っておかなければなりません。
過去の卒コン
現地周辺の賑わい
昼過ぎに現地入りすると、開場まではまだ数時間あるのに既に大勢の人で混雑していました。
水道橋駅や後楽園駅から東京ドームにつながる導線はどれも乃木坂仕様となっています。
ズラリと並んで立てられた恒例の幟を見ると乃木坂のライブに来たことを実感します。チケットが当たって会場まで足を運んだからこそ味わえる気分で、これは配信ではわからないでしょう。
推しの幟とともに写真を撮ろうといういつもの光景です。
山下の幟は大変な行列となっていました。
こちらも山下の幟が目当ての列です。
周辺の大型ビジョンには全てライブの広告が映し出されており、何やら東京ドームシティー全体でライブを盛り上げようとしているかのようでした。
現地でのグッズ販売とCD販売
公式WEB-SHOPや横浜での事前販売会もありましたが、それでもグッズ販売には信じられないような列ができていました。無理してでも事前に入手しておいたのは正解だったと思います。
後楽園駅側ではCD・Blue-ray&DVDの販売が行われていました。
購入特典として復刻版の山下美月ソロポスターがランダムでもらえます。(B2サイズ)
何と過去に発売された全ての商品が対象となっており、注文用紙に番号を記入して窓口で提出します。
私が購入したのは「いつかできるから今日できる」のType-Aで、このジャケット写真は北鎌倉の浄智寺で撮影したものです。この日は私も北鎌倉の寺院を巡っており、撮影している現場に偶然出くわしました。
入手したポスターは「しあわせの保護色」の時のものです。
限りなく天井に近い席だった
入場するのは齋藤飛鳥卒コンの時と同じ40ゲートで、階段を一番上まで上がった場所にあります。
禁止事項を並べた注意書きはいつも通りでした。
まず一番手前の長テーブルの上で手荷物検査を行い、その奥で金属探知機によるチェックを実施します。そして左手奥の回転扉の前でチケットと身分証の照合を済ませて入場です。
私が確保した「2階1塁側E11ブロック18列314番」というのは1塁側2階席の上から7番目で、限りなくドームの天井に近い場所にあります。「ほぼ天空席」だった前回の東京ドーム公演の時よりもさらに上で、「完全なる天空席」で間違いありません。
ドーム内全体を見渡すとステージ裏のバックスクリーンの際まで全ての席がきれいに埋まっていました。全体的にもやがかかっているようですが、これは光の演出をきれいに見せるための仕掛けで粘度の高い液体を噴霧させて会場に充満させているのだそうです。
空調が効いているのか入場した時は空気がひんやりしていましたが、開演の時に汗ばむほどだったのは場内の熱気が上がってきたからでしょうか。
「天空席」から見た場内
前回の齋藤飛鳥卒コンは2階席の4列目でしたが、今回はそれが18列目になりました。4列目で「(メンバーは)表現の仕方が思いつかないくらい小さかった」のですから、それよりも14列も遠くなってまともに見えるはずがありません。実際の所、小指の先の爪くらいだったように思います。
アイドルの衣装に背番号は付いていないので、肉眼では誰が誰だか全く見分けがつきません。ステージ上のことは完全にモニターに任せ、会場全体の様子を見るようにしようと最初から決めていました。
配信の画面で見る限り二日目の場内は青と黄色で揃っていたようですが、サイリウムに関していえば初日はバラバラで、全体的には紫っぽかったと思います。こういう点に関しては天空席からは実に良く見えるもので、巨大なドームの内部が記者席と機材席以外全て光っていたのは壮観でした。(真っ暗な記者席のあちこちで小さな光がチラチラしていて嬉しくなりました。)
バラバラだったサイリウムが「インフルエンサー」で赤一色になり、「帰り道は遠回りしたくなる」でそこから緑一色に変わっていく様子も全体を俯瞰した状態でしっかりと見ることができましたが、「帰り道は遠回りしたくなる」が緑なんていつ決まったのでしょうか。
これだけ高い場所にいると残響まで聞こえてきます。日光東照宮や甲斐善光寺の鳴き龍ほどではありませんが、「Sing Out!」ではクラップ1回につき音が2回はっきりと聞こえました。
山下が最も期待している後輩とは?
卒業ライブに際して山下は「全員が目立てる場面を作ることに力を入れたい」と述べており、その通りモニターにも全員がきっちりとほぼ均等に映っていました。
初日と二日目で構成が全く異なっており、現地で観覧した初日に続いて配信で二日目を見た印象としては、二日間を合わせて初めて完結するライブだったのかなと思います。初日は「明るく楽しく」、二日目は「卒コンらしく」というコンセプトとなっており、感動のフィナーレだった二日目とは対照的に初日はひたすら後輩たちに光を当てていました。
かつてグループ内に存在していた様々な「軍団」を三国志の興亡に例えた寸劇は一つ間違えればダダ滑りとなる恐れがあるものですが、きちんと笑いも取れていて成功だったのではないでしょうか。要所要所の「落ち」を全て一ノ瀬美空が任されており、恐らく山下が最も期待している後輩メンバーなのだろうと推察されます。
山下とグループの未来は明るい
3期生、その中でも特に盟友である久保と伊藤はどちらかというと後ろに隠れていたという印象の初日でしたが、それでもアンコールに入って「久保下」センターの「人は夢を二度見る」を見ることができました。4期生の「かきさく」や5期生の井上が先頭に立つことが多くなった最近の乃木坂46ですが、グループを中心で動かしていたのはやはり山下と久保のコンビであったと思います。
中心メンバーが抜けるたびに「これで乃木坂はガチで終わった」と言われてきましたが、そのたびに別のメンバーが成長することでグループは危機を乗り越えてきました。「久保下」の一角が今後は欠けることになりますが、それによりグループはどのように変化していくのでしょうか。
いろいろと物議をかもした最新曲「チャンスは平等」は初日のオープニングと二日目のエンディングで披露されました。ネット上では「ゴミ曲」とさんざん叩かれていましたが、こうして聞いてみると私は今回の卒コンのイメージに合った良曲ではなかったかと思っています。「おひとり様天国」に続いて表題曲で冒険をするようになった運営の姿勢が何よりも素晴らしく、近い将来グループの代表曲が出てくるのではないかと思っています。
山下だけでなく乃木坂46の未来もまだまだ明るいと感じられた東京ドーム公演でした。
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