乃木坂46の「13TH YEAR BIRTHDAY LIVE」が5月17・18の両日に味の素スタジアムで開催され、二日目に参加してきました。多くの曲やメンバーに光が当たったいいライブで、グループの未来はまだまだ明るいようです。
- 13回目のバースデイライブは味の素スタジアム
- グループの歴史を振り返るライブ
- 6期生が初めて参加するライブ
- 飛田給に特急を停める存在となった乃木坂46
- 年に一度のお祭り状態だった
- 開場とともに入場
- とんでもなく大きく感じた
- 多くの人を満足させるセットリスト
- グループが「歌唱重視」に向かっている
- 良いライブだった
- 2025全国ツアー香川公演へ行く人へのオススメ記事
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13回目のバースデイライブは味の素スタジアム
2012年2月22日にメジャーデビューした乃木坂46は毎年2月下旬にデビュー記念日を祝うライブを開催しており、「BIRTHDAY LIVE」(通称「バスラ」)と呼ばれています。しかし会場確保の関係等により時期がずれることもあり、「13TH YEAR 」に当たる今年は5月17・18の両日に味の素スタジアムにて開催されました。
各地の主要都市を巡る全国ツアーと違って年に1度・1か所だけで開催されるライブであるため、全国からファンが集結します。昨年の3月にさいたまスーパーアリーナ(SSA)で開催された12thではあらゆる手段を尽くしてもチケットが入手できなかったため、今年は何としても現地で観覧したいものだと思っていました。
味の素スタジアムと言えば日産スタジアムに匹敵するほどの大型イベント会場です。収容人員に関しては4万だの4.5万だのといった様々な数値が乱れ飛んでいましたが、少なくともアリーナモードのSSAよりはチケットは取りやすいでしょう。(実際は5.5万人だった模様)
必殺の気合で申し込んだところ、1次先行で二日目のチケットを確保できました。(しかし38thSGのアンダラは確保できなかった。)
現地の物販が大変なことになる可能性大であり、グッズもあらかじめネットで購入しておきました。
グループの歴史を振り返るライブ
「1ST YEAR BIRTHDAY LIVE」が開催されたのは2013年2月22日で、会場の幕張メッセイベントホールには約9千人のファンが集まりました。グループの人気が右肩上がりで急上昇していたことからバスラの規模も年々拡大し、2ndでは横浜アリーナに1万3千人、3rdでは西武ドームに3万8千人を集めるまでになります。
初期の頃のバスラではそれまでの持ち歌を全て歌唱しており、極寒の中で全69曲を7時間半かけて披露した3rdバスラは今では伝説のライブとなっています。曲数が増えたこともあり、ナゴヤドームに4日間で20万人動員した8thを最後にこの「全曲披露」は行われなくなりました。しかしこれを8年続けたことでバスラは「グループのこれまでの歴史を振り返る」という位置づけとなり、他のライブとは一味も二味も違うものとなっています。
6期生が初めて参加するライブ
13thバスラの最大の見どころといえば6期生が全体ライブに合流してくることでしょう。
6期生の募集が開始されたのは昨年の2月です。グループ史上初の試みとして春・夏の2回に分けてオーディションが開催され、そして合計11名の合格者が今年の2月6日より1名ずつ発表されました。
1名発表されるたびにネットが湧きかえった5期の時に比べればいささか地味で当初は心配させられましたが、様々な媒体で個々のキャラクターが明らかになるにつれて一気に盛り上がりを見せるようになります。
6期生は歌唱力のレベルが全員高く、それに加えて「喋れる」メンバーや「書ける」メンバーも多いように思います。潜在力は相当なものがありそうで、今後どのように育つのか楽しみです。
飛田給に特急を停める存在となった乃木坂46
味の素スタジアムは京王線飛田給駅から徒歩約9分という場所に位置しており、そのため今回のライブは京王電鉄とタイアップしたものとなりました。
起点となる新宿駅構内の柱には幾つものサイネージ広告が掲出さており、もうこの段階からライブへの期待感が沸き起こります。これまで乃木坂のライブには22回参戦していますが、会場への電車に乗る時点でこういう気持ちになったのは初めてです。メンバーの特大ポスターも貼り出されていたそうですが、これは見落としました。
実家が聖蹟桜ヶ丘にあったことから私は長らく京王線ユーザーで、飛田給には各駅停車しか停まらないローカルな駅というイメージを持っていました。(現在は快速も停まるらしい)
それが何とこの日は特急が臨時停車します。
乃木坂46が飛田給に特急を停めさせるようなグループになったかと思うと感慨深いものがありました。しかし、「乃木坂トレイン」やメンバーによる「駅構内アナウンス」に出くわすことは叶いませんでした。
過去の様々なライブ(記事は下に続きます)
年に一度のお祭り状態だった
乃木坂ファンにとって味の素スタジアムのような大規模な会場でのライブはお祭りのようなもので、会場周辺ではチケットが無くても楽しめるような様々な仕掛けが用意されているものです。その雰囲気を味わいたかったので早めに現地入りしました。
駅から線路と垂直方向に伸びる道を明らかに乃木坂ファンと分かる列が進んでいきます。数時間後にはとんでもない音量でコールを叫ぶ人たちですが、この時点では黙々と歩いています。
歩道橋で国道20号線(甲州街道)を超えると味の素スタジアムの巨大な姿が目に飛び込んできました。
門をくぐってすぐのところにメンバーの名前を記した恒例の幟が掲げられており、推しの幟の前で記念撮影をするいつもの光景が見られました。
既にグループからの卒業を発表している中村麗乃は出演しているミュージカルの本番と重なっているため今回は参加しません。
こういう光景を見ると新しいメンバーが入ってきたことを実感します。
場内では特設フードパークとオリジナルドリンクショップが設けられており、まさにお祭りの会場そのものの光景となっていました。
一旦入場してしまえばライブが終了して自宅に戻るまで飲まず食わずとなることが予想されるため、こちらで最後の食事をとることにします。
千円以上のフード及びオリジナルドリンク一杯購入ごとにオリジナルコースターが1枚プレゼントされます。4期生の松尾美佑(左)と6期生の森平麗心(右)でした。
フードパークの中央にメンバーの等身大パネルが展示されており、推しの写真を撮ろうとしている人でこちらも混雑していました。
開場とともに入場
見どころはまだまだ用意されているようですが、飲んだり食ったりしている間に開場時間になり、アリーナ席の入場口がたまたますぐそばにあったのでそのまま入場することにしました。
手前で金属探知機によるチェックと手荷物検査、奥のテントの下でチケットと身分証の照合を行います。
開場直後だったのでまだまだガラガラですが、入場のピーク時はこのようになります。
日産スタジアムの時と同様に、天然芝のグラウンドを使用する場合にアリーナ席は水以外の飲料は持ち込み禁止です。
ここから先が撮影禁止エリアです。
とんでもなく大きく感じた
今回のアリーナ席F4ブロック70番というのは前から77列目で左から40列目、赤丸を付けたあたりでした。
内部を覗ける場所から見るとこんな感じで、やはりとんでもなく大きく感じました。細長かった日産スタジアムと比べて全体的に丸みを帯びており、アリーナの広さだけなら味の素スタジアムの方が広いように思います。
野外ライブとはいえスタンドと屋根にさえぎられて空しか見えず、風を感じるものの解放感は全くありません。この点で神宮球場がライブ会場としていかに素晴らしいか思い知らされました。
ステージは辛うじて見えましたが、メンバーは小指の先くらいの大きさでしかありません。個々のメンバーを肉眼で識別することは不可能で、アリーナ席と言えどやはりモニターを頼りにすることになります。
メインスタンド側から時折拍手や歓声が沸き起こっていたのは関係者席に著名人が現れたからだと思われます。双眼鏡でじっとスタンドを見ていた隣の男性が「早川と清宮だ。間違いない。」とつぶやいていました。
多くの人を満足させるセットリスト
今回のバスラは「オープニング」・「46分ノンストップメドレー」・「TEAM BLUE対TEAM RED」・「6期生の登場と期別曲」・「各期の融合」という構成になっており、その中にこれまでの13年間に発表された様々な曲がちりばめられていました。
目玉企画である「46分ノンストップメドレー」とは上手いことを考えたもので、この形式なら「表題曲」「アンダー曲」「カップリング曲」「アルバム曲」等々、様々な曲を入れることができます。「過去10年の歴史を振り返る」といいながら選抜曲ばかり延々と垂れ流し続けた日産スタジアムの10thの時と違い、多くの人を満足させることができたでしょう。
前半に「涙がまだ悲しみだった頃」「ここにいる理由」が入っていたことにはアンダラ好きの私も唸らざるを得ず、「ていたーいーおーんーにーなーるー」の後に推しメンの名前を絶叫するおなじみのコールをバスラで見られるとは思いませんでした。
3~5期生がBLUEとREDに分かれてのパフォーマンスではBLUEの時は観客のサイリウムが青一色、REDの時は赤一色となります。BLUE・RED合同の「インフルエンサー」ではメインスタンドが赤一色でバックスタンド青一色、アリーナは赤・青一本ずつとなりました。それが「君の名は希望」で場内は紫一色となります。
事前に説明があった訳でも誰かが号令をかけていた訳でもなく、観客全員が暗黙の了解で揃えていたのが不思議でした。それにしても「赤」と「青」を混ぜると「紫」というのは出来すぎではないでしょうか。
6期生の登場の後に5・4・3と期別曲が続き、全体曲の「設定温度」で融合して新体制をアピールする演出もなかなかいいものです。
締めくくりの花火曲はまさかの「他人のそら似」でした。配信で見ると凄かったのではないかと思いますが、花火は屋根の上から打ち上げていたのでアリーナ席からはそれほど見えませんでした。
グループが「歌唱重視」に向かっている
乃木坂46のライブにおける歓声はすさまじいもので、神宮球場ライブの際は地鳴りのような大歓声が四谷や新宿あたりまで響き渡ったといいます。その一方でじっくりとひたすら聴き入るだけの曲もあり、この「コールのない曲」が意外に多いこということを今回感じました。
またメンバーがヘッドセットを装着している場面が二日間を通して全くなく、全曲ハンドマイクで披露されていました。「ハンドマイクなら生歌、ヘッドセットの場合は口パクの可能性もあり」というのが私の持論で、つまり今回は全曲生歌だったということになります。
4期生以降、乃木坂の新加入メンバーは日本テレビ系「乃木坂スター誕生」で歌を徹底的に鍛えられています。グループ全体が「歌唱重視」向かっているというのなら実に素晴らしいことではないでしょうか。
良いライブだった
全体としては様々な楽曲や多くのメンバーに光が当てられた良いライブでした。「選抜以外は乃木坂じゃない」という姿勢が露骨だった10thと比べると雲泥の差で、例の演出家を追放したのは正解であったと思います。(遅すぎた)
新たに加入した6期生もどうやら逸材揃いのようであり、グループの未来はまだまだ明るいようです。
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