「我が道」を究めたい!

誰に何と言われようともやめられないこと、こだわっていることについて徹底的に掘り下げます。

〖見え方〗乃木坂46の日産スタジアムライブはこれまでにないほどストレスが溜まった

乃木坂46日産スタジアムライブは「アリーナ席なのにステージが全く見えない」「選抜曲ばかりでアンダーにほとんど出番がない」ライブでした。二日間で14万人を動員したライブは私にとってはこれまでになくストレスがたまるものでした。

「BIRTHDAY LIVE」とは

2月22日がメジャーデビューの記念日である乃木坂46は毎年この時期にグループの誕生日を祝うライブを開催しており、「BIRTHDAY LIVE」(通称「バスラ」)と呼ばれています。

「真夏の全国ツアー」のように各地を巡るものではないため日本中の乃木坂ファンが一ヶ所に集結することになり、日程が発表されると開催地周辺のホテルは全て満室となります。今回たまたま話す機会があった名古屋の2人組は近隣でホテルをとれず、何と橋本に宿泊していたそうです。

最大の売りはそれまでに発表された曲をすべて披露する「全曲披露」で、これによりバスラは「グループの歩んできた歴史を振り返る」「歌唱する機会が減った曲にも光を当てる」という二つの性格を帯びるようになりました。

しかし歴史を重ねて持ち歌が増えると何かと難しくなります。4日間で200曲を披露した2020年の8thを最後に全曲披露はなくなりましたが、それでもグループが辿ってきた歴史を振り返るという性格は変わっていないと思います。

限られた期間で全ての楽曲を歌唱するという性格上、セットリストは毎日違うというのがバスラの特色でした。しかし「全曲披露」がなくなって今回はたしてどうなるのでしょうか。

「BIRTHDAY LIVE」の歴史

「1ST YEAR BIRTHDAY LIVE」が開催されたのは2013年2月22日で、会場の幕張メッセイベントホールには約9,000人のファンが集まりました。

グループが発展するにつれてバスラの規模も拡大を続け、2014年の2ndでは横浜アリーナに1万3千人、2015年の3rdでは西武ドームに3万8千人を集めています。この頃には持ち歌の数がかなり増えており、極寒の中で全69曲を7時間半かけて披露した3rdバスラは今や伝説のライブとなっています。

さらに曲数が増えてもはや1日では披露しきれなくなったため、4thからは3日間公演となり、会場確保の関係で8月に神宮球場で開催されました。さいたまスーパーアリーナを目いっぱい使って開催された5thは初日が橋本奈々未の卒コンとなり(3日間で10万人動員)、6thは8月に神宮球場と隣接した秩父宮ラグビー場の2会場を同時使用したライブ(メンバーは自転車で両会場を行き来する)を開催し、3日間で18万人を動員するまでになります。

7thは京セラドーム大阪で開催され、4日間で20万人動員した他、西野七瀬の卒コンとなった4日目は218映画館にて10万人を動員したライブビューイングも併せて行われました。

新型コロナウィルスの感染拡大により開催が危ぶまれた8thは2020年2月21日~24日の4日間でナゴヤドームに20万人を動員しましたが、直後の26日に政府より「大規模イベント自粛要請」が出されてそれ以降ライブもプロ野球もJリーグも大相撲も全て中止。ほとんどの乃木坂ファンが「危なかった」と胸をなでおろし、2週間経過してもバスラが原因のクラスターが発生しなかったことで「奇跡だ」と歓喜しました。

私が乃木坂46のライブに行くようになったのは7thの後ですが、8thではわざわざ名古屋まで遠征する気に当時はなれず、また9thは無観客配信であったため、バスラに観客として参加するのはこれが初めてです。

当選したDAY2のチケット

幸にもチケットはDAY2が当選しました。前回のアンダーライブの時と違って今回は落選者もかなり発生したようです。 

国内最大規模のライブ会場でチケットは完売

10thバスラの開催に際し、「10周年にふさわしい場所」ということで選ばれたのが日産スタジアムです。最大収容人数はおよそ75,000人という国内最大クラスのライブ会場なので話題性は抜群であり、記念ライブにふさわしい会場といえます。

しかし2月下旬はあいにくJリーグ横浜Fマリノスの試合が組まれていたため、5月中旬のこの時期が選ばれたようです。

国内最大というだけあって過去にライブ会場として日産スタジアム使用したのは超一流アーチストばかりで、女性ではAKBグループとももクロだけです。(AKBは指原が初の1位となった2013年の選抜総選挙

しかしライブ会場は大きければいいというものではありません。東京ドームでもメンバーは小指の先くらいの大きさだったので、今回は本当に米粒くらいにしか見えないでしょう。ライブとしての満足度は先日のアンダーライブ以下となることはほぼ間違いなく、「歴史的なお祭りに参加した」という程度のものとなることはあらかじめ覚悟しておきました。

新型コロナウィルスに関しては3月21日をもってすべての地域で解除されたことにより世の中は日常への回帰に向けて大きく舵を切り、今回のライブでも人数制限なしに目いっぱい客を入れることとなりました。

東京ドームや日産スタジアムといった大箱のライブは満員にさせて初めて勲章になります。当日券が出たアンダーライブと違って今回は完売となり、どうやらあの広い日産スタジアムが紫一色となる特別な景色を見ることができそうです。5期生お披露目以降続いたゴタゴタも何とか抑え込み、これで思う存分お祭りを楽しむことができます。

初日のセットリストから予想した事

ライブの二日目に参加する場合、事前のネタバレを避けるために初日の情報は遮断するようにしているのですが、今回はセットリストの情報だけリアルタイムで入手していました。

DAY1は5年目まで、DAY2は6年目以降の曲に光を当てるという事前の噂通り「ぐるぐるカーテン」「おいでシャンプー」「走れ!Bicycle」という順に披露されているようです。しかし途中から年次の縛りを一切無視したかのような怒涛の表題曲ラッシュとなり、「これも?」「えっ!これも?」と驚く中、とうとう2021年の表題曲まで披露されてしまったではないですか。

結局DAY1で披露されたのは40曲の内23曲が選抜メンバーによる表題曲という、思ってもみない展開となっています。29曲ある表題曲の内23曲を早くも披露してしまったのだからDAY2は一体どうするつもりなのでしょう。ただNHK「乃木坂三昧」でリクエスト1位となった「錆びたコンパス」はリストの中になく、DAY2でやることは確実になったと思いました。

どうやらOGの生駒里奈伊藤万理華がサプライズ登場した模様です。「帰り道は遠回りしたくなる」「シンクロニシティー」「幸せの保護色」がまだのようなので、DAY2で西野七瀬白石麻衣が登場するのはほぼ確実です。

バスラ当日の聖地

乃木坂46にはことあるごとにファンが集結する「聖地」と呼ばれる場所がいくつかあります。武道館や神宮球場といったおなじみの会場ではなく今回は新横浜の日産スタジアムということで、少し遠方ではありますが10周年記念のバスラ当日どんな状況か見てみました。

乃木坂駅

乃木坂駅はメンバーの卒業や誕生日といったタイミングでファンの有志が広告を貼り出す場となっています。

ライブ当日の乃木坂駅

しかしこの日は特に何もありませんでした。

乃木神社

日露戦争での活躍により軍神と仰がれる乃木希典将軍を祀る神社ですが、現在では乃木坂46ファンが何かにつけてお参りに訪れる場所となっており、「聖地」の中でも最も重要な場所になっているように思います。

バスラ当日の乃木神社の境内

基本的にひっそりとした境内がバスラ当日はこのようになっていました。

絵馬掛けへの大行列

私も何度も訪れている場所ですが、絵馬掛けに大行列ができているのを初めて見ました。

まる彦

まる彦はかつて衛藤美彩が常連客だったというラーメン屋で、首都圏でライブが開催される際に熱心なファンはここでラーメンを食べてから会場入りするような場所です。

神宮球場や東京ドームでライブが開催される際は1時間半~2時間待ちになったりするようですが、今回は新横浜と多少遠方であったことから行列は階段の上までと短めで、それでも30分程度待ちました。

まる彦の店頭に立つ店主

こんな日に来店するのは100%乃木坂ファンということなのか、店主自ら店頭に立って一人一人に話しかけています。

「これから行くんですか?」「行きます。」

これだけで全て通じてしまう、何ともマニアックな店です。

乃木坂一色の店内

以前は東京ミッドタウンに隣接した、ビジネスマンを相手にする普通のラーメン屋であったのに、移転して大きく変わりました。昨年11月の東京ドームライブの時よりさらに乃木坂色が強まったように思うのですが、一般のお客さんはちゃんと入ってくれるでしょうか?

味噌ラーメンの餃子セット

ライブが終了する21時頃まで何も食べられないことが予想されるため、ここでがっつりと食べておかなければなりません。そこで味噌ラーメンの餃子セットを注文しました。以前よりも麺が太く、スープが濃厚になったように感じました。 

駅周辺からえらいことになっていた

横浜駅

今回のバスラでは相当な数の来場者が見込まれており、菊名駅東横線から横浜線の乗り換える際にも明らかにそれとわかる人がホーム上に数多くいます。

新横浜駅の看板

駅構内に設置されていた看板で、実際にライブ終了後は入場制限が行われました。

新横浜駅構内のトイレの行列

横浜駅構内のトイレで既に紫色のグッズを身に着けた人々による行列ができています。

近隣のセブンイレブン

日産スタジアム近隣のセブンイレブン

もうこの辺りではライブグッズを身に着けた人であふれていました。店頭では乃木坂46新聞の特別版を販売しています。

じゃがりこで描かれた乃木坂46

店内の様子です。2色のじゃがりこを使って「乃木坂46」と描かれていました。

じゃがりこで描かれた10thバスラ

同様に「10thバスラ」と描かれています。この店は帰りにのぞいてみるとおにぎり・弁当・パン類が全て売り切れ、店内がスカスカとなっていました。 

会場周辺に人があふれていた

日産スタジアムは広すぎた

日産スタジアムは想像していた以上に広く、事前に地図を頭に叩き込んで会場入りしたにもかかわらず現地入りしてから道に迷うことになりました。

西ゲート橋だと思っていたのが実は東ゲート橋だったというのが原因ですが、広すぎて現地では何が何だかわかりませんでした。

東ゲート橋

東ゲート橋

私はここを西ゲート橋だと思って渡っていました。恒例の幟が両側に並んでいます。

期別の50音順に並ぶ幟

いつもと違い、今回は期別の50音順に並んでいます。

齋藤飛鳥の幟の前で写真を撮ろうとしている人の行列

齋藤飛鳥の幟の前で写真を撮ろうとしている人が行列を作っています。

山下美月目当ての客の列

こちらは山下美月目当ての人の列です。

五百城茉央の幟

期待の5期生、五百城茉央(いおきまお)の幟は戦国武将の旗指物のようだと話題になっていました。こうしてみるとやはり強そうです。

東ゲート

開演3時間前の東ゲート

開演3時間前の14時の時点でこんな感じでした。とにかく人・人・人で、みんな表情が明るかった。

ライブに来ていた警察車両

乃木坂のライブ9回目にして初めて警察車両が来ているのを見ました。

トイレの列

トイレの列です。全国握手会の時もそうですが乃木坂の大規模イベントの際はトイレが重大な問題となります。男性の場合、「大」の方は何が何でも会場入りする前に絞り出しておくようにしてください。

乃木坂4.6時間テレビで作成したフラッグ

乃木坂4.6時間テレビでメンバーが作成していたフラッグは東ゲート付近にありました。中央の池田瑛紗(いけだてれさ)と左下の阪口珠美のギャップが印象的です。

西ゲート

西ゲート

横浜線の車内から見えるのがこちら側です。東ゲートよりもさらに人が増えていました。

グッズエリア

グッズエリアの行列

大変な列ができています。グッズ販売の待機列は5㎞を超えていたといい、今思えば右手の土手上の列もそうだったのかもしれません。

ネットで購入していたグッズ

私は事前にネットで購入していたため列に並ばずに済みました。並んでいたら開演に間に合わなかったかもしれません。

HISUTORY MONUMENT

ヒストリーモニュメントの全景

最も見たいと思っていたヒストリーモニュメントをようやく見つけることができました。この三角形が後ほど大きな役割を果たします。

メンバーの等身大のパネル

三角形の短い辺にはメンバーのパネル(恐らく等身大)が取り付けられていました。

過去のバスラの名場面集のパネル

もう一つの短い辺は過去のバスラの名場面集です。

結成以来10年の年表

三角形の斜辺には結成以来10年間の年表がひたすら続いています。

大和里菜の項目

これまで「契約解除」扱いだった大和里菜が「卒業」となっており、十周年記念の恩赦かと話題になっていました。研究生のまま表舞台に立つことなく「活動辞退」となった2期生3名の名を久しぶりに見ました。3期以降のように最初からガンガン売り出せば全く違った展開になったのではないでしょうか。

祝花

西ゲート橋上には各方面から贈られた祝花が並んでいました。

バナナマンとゴスペラーズの祝い花

筆頭はいつもバナナマンで、それに次ぐのは今回はゴスペラーズです。

渡辺美奈代からの祝い花

一番意外に思ったのがこちらです。「乃木坂スター誕生」がらみのものが多く、一度しか共演していないのに有難い限りです。

入場からアリーナ席まで

入場の様子

入場が始まりました。

体温チェックスペース

こちらで体温チェックと金属探知機によるチェックを行います。今回は荷物の中身の確認はなく、従来なら画面を見せなければならなかったCOCOAについても口頭で聴かれるのみでした。

身分証チェックの場所

こちらでチケットと身分証の照合を行います。

アリーナ席への入口

アリーナ席への入口です。私は最初のドタバタが一段落した15時頃入場したのでまだまだガラガラです。

開演30分前の様子

ここは開演30分前になるとこんな状態でした。このほとんどがトイレに向かう列です。

水以外持ち込み禁止の張り紙

芝を保護するためアリーナ席へは水以外のドリンク類は持ち込み禁止です。

水の最終チェック場

左側で水を販売しています。アリーナ席はここ以外で水を購入できません。(1本250円)

ドリンク類の捨て場

水以外のドリンク類はコチラに廃棄します。

アリーナ席への廊下

ここから先は撮影禁止エリアです。

ステージは全く見えなかった

私の席であるアリーナのE2ブロックはセンターステージとバックステージの中間よりやや後ろでやや左よりです。ライブが始まって観客が総立ちになるとステージは全く見えませんでした。

アリーナ席から見えるのはスタンド席と屋根と空のみです。スタンド席はかなりの高さでそそり立っており、三階席の上部になるとそれなりに傾斜は急です。屋根はスタンドを覆う程度なので真上には空がありますが、曇っていたのでこれもまた屋根の一部のように見えました。

同じ野外ライブでも神宮球場の時のような開放感は全くなく、その形状から横浜アリーナの中にいるような気分でしたが、天井がないので風が吹いてくるのは心地よいものです。

視覚的に比較するものが何もないので巨大さについての実感が全く湧かなかったのですが、それでもよく見ると客席の数は見たこともないくらい多く、また場内のどこへ行くにもとんでもない距離を歩かなければなりません。

入場直後はアリーナもスタンドもガラガラでしたが、開演直前なって周囲を見渡してみると巨大なスタンド席がほぼ埋まっており、「これはいいものを見れるかもしれない」と心躍るものがありました。

開放感がないといってもやはり野外で、風船、ウォーターキャノン、花火、たいまつ、ドローンといった演出は屋内では無理でしょう。

乃木坂46の野外ライブといえば雨が付き物です。天気予報では雨の心配はほとんど無さそうだったのですが実際には開演後しばらくしてパラパラ降り始め、あくまでも「念のため」だったはずの雨がっぱと大型ごみ袋が大いに役に立ちました。

DAY2も表題曲ラッシュだった

場内が明るい

屋内のライブでは開演と同時に照明が消えて場内が暗転しますが、野外ライブではそうはいきません。17時ではまだまだ日没まで間があるため開演後しばらくは明るい状態でのライブとなり、これはなかなか新鮮でした。

ステージは全く見えなかった

当初ステージはかなり近そうに見えたのですが、ライブが始まって全員立が立ち上がると前の人が邪魔になってセンターステージもバックステージも全く見えなくなります。双眼鏡を持参していたもののそもそもステージが見えないのですから全く役に立ちません。あきらめてモニターをガン見していました。

外周ステージには近かったので、こちらに来たメンバーははっきりと見ることができます。

OG登場の都度大歓声が沸き起こった

開演前のアナウンスの段階から「コールは駄目だけど思わず声が出てしまうのはOKです」という旨のアナウンスが繰り返されていましたが、要するにこれは「出してもいいよ」ということでしょう。事前にそこまで綿密に仕込んでおいたのですから、サプライズで西野や白石、そして生田が登場する度に大歓声が沸き起こったのはむしろ当然でしょう。

そうなるとなし崩し的にコールにつながりますが、「おいでシャンプー」で「ナカダカナシカ」を控えるなど、あの状況下ではよく我慢した方だと思います。

この日も表題曲ラッシュ

DAY2も41曲中21曲が選抜メンバーによる表題曲で、その内の14曲はDAY1に続いて2日連続で披露されたものです。

それに対して選抜以外のメンバーによるアンダー曲は3曲だけ。中盤の「届かなくたって」の際、次はいよいよ錆びコンだとペンライトを2本とも黄色に切り替えて待ち構えていたのですが、流れてきたのはまさかの「Actually」でした。

4期生曲の「Isee」が2日連続で披露された他この日は3期生曲も2曲披露されましたが、2期生曲は2日間を通じて1曲もなし。2期生は現在二人だけと期別曲を披露できるような状態ではありませんが1期生と合同など手段はいくらでもあったはずで、全体を通じて曲に偏りがあったと思います。

航空写真

特別企画としてドローンによる航空写真の撮影が行われました。

前の席の背もたれに印が付いている人はスティックライトを白、それ以外の人は紫にして上に向けて振るというもので、こういう試みに自分が参加しているというのが配信では味わえない現地ならではの楽しみでしょう。

ストレスがたまるライブだった

2日間合計で延べ81曲披露された中で表題曲は延べ44曲、それに加えて選抜メンバーによるカップリング曲がさらに10曲もあったのに対し、アンダー曲は合計で5曲のみ。「これまでの10年間の歴史を辿ってきた」とはいうものの、共にグループを支えてきたはずのアンダーメンバーへの配慮はゼロといってもいいでしょう。2期推しかつアンダー推しである私にとってこんなにストレスのたまるライブは初めてでした。

「それならアンダーライブへ行けばいいじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、披露されることが少なくなった曲にも光を当ててきたのがバスラの伝統です。また今回のチケットには右上に「DAY2 2017~2022」と明記されています。「アナスターシャ」が2020年、「錆びたコンパス」が2021年にそれぞれ発表された曲の中で屈指の名曲でかつ人気曲であることに異論を唱える人は少ないと思います。

2017年以前の曲を何曲も2日連続で披露していながらたった2曲入れる余裕すらなかったのでしょうか。

とはいえ巨大な会場全体が紫一色に染まる景色は美しかったと思います。オーケストラ演奏による「君の名は希望」で幾分かストレスは和らぎました。

最近の運営はどこかおかしい

昨年の全国ツアーでの「乃木坂46にとって選抜という言葉には特別な意味がある」で始まる意味不明の糞演出、「かつてない歌声」中西アルノの空前の大抜擢、そして今回の表題曲一辺倒のセットリストと最近になっておかしなことが続いています。乃木坂46はどちらかというと保守的な、バランスの取れた考えの人々によって運営されているというイメージを持っていましたが、「選抜にあらずんば乃木坂にあらず」とでもいうようなこれらの流れを見ていると、「急進的な考えの持ち主に乗っ取られたんじゃないか?」とついつい思ってしまいます。

今年3年ぶりに開催されるという神宮球場での真夏の全国ツアーは私は間違いなく申し込みますが、それ以降についてはどうするかはまだわかりません。 

横浜線に臨時列車を走らせるまでになった乃木坂46

いつものライブならきっちりと最後まで残っているのですが、モヤモヤしていた私は「規制退場がかかる前に出てしまえ」ということで、最後の秋元真夏の挨拶の途中で出てしまいました。

入場制限中の新横浜駅

それにもかかわらず新横浜駅ではすでに入場規制がかかっているではないですか。

「小机行」の標識

「小机行」という普段ありえないような臨時列車も運行され、鉄道マニアらしき人が写真を撮っていました。乃木坂46はついに横浜線に臨時列車を運行させるまでのグループになったのです。