「関東三大酉の市」の一つである花園神社の酉の市で縁起熊手を購入しました。久しぶりの酉の市でしたが賑わいを楽しむことができ、伝統行事の良さを体感することができました。
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11月の酉の日に開催される伝統行事
酉の市とは毎年11月の酉の日に行われる行事です。
もともとは江戸近郊の花又村(現在の足立区花畑)の農民による収穫に感謝する祭りで、鎮守だった大鷲神社で祀られている日本武尊が東征の戦勝祈願をした11月の酉の日に行われたといいます。日本武尊を祀る神社が関東に多かったことから、江戸時代になって関東一円に広がりました。
酉の日とは「十二支の酉にあたる日」のことです。年の干支が12年に1回めぐってくるように日の干支も12日ごとに1回めぐってくるため、11月の酉の日は少なくとも2日(多いときは3日)あることになります。
当日は鷲神社や大鳥神社といった日本武尊を祀る神社、酉の寺といった鷲や鳥にゆかりのある寺社の境内では熊手に代表される縁起物の市が開かれ、人々は新年の開運招福や商売繁盛を祈願します。
2023年の酉の市は11月11日(土曜日)と11月23日(木曜日)に開催されます。
花園神社は賑わっていた
酉の市では多くの露店が出て名物の「縁起熊手」を販売し、その賑やかな光景がTVのニュースなどで大きく取り上げられます。関東一円の数多くの寺社で行われており、その中でも鷲神社(浅草)花園神社(新宿)大國魂神社(府中)が関東三大酉の市とされています。久しぶりに花園神社の酉の市に行ってみることにしました。
花園神社は本殿に大鳥神社を合祀していることから酉の市を開催しています。境内に約1000灯の奉納提灯がともり、縁起熊手を売る露店が約60店、その他約280店の屋台が出店するという大掛かりなもので、個人的には日本最大規模の酉の市なのではないかと思っています。
酉の市開催中の花園神社では靖国通り側の参道は出口専用となっており、明治通り側から入ります。
拝殿前には商売繁盛を願う人の列ができていました。
夜になって奉納提灯に灯がともるとこのような幻想的な光景が出現します。
こちらは古い熊手を納める人たちの列です。
古い熊手はこちらに投げ込みます。
とんでもないサイズの熊手を担いでいる人がいました。早くこのような境地に到達したいものです。(この人はとにかく目立っていた。)
「関東三大酉の市」の神社
今年は少しだけランクアップした
参道から一歩脇に入ると縁起熊手を売る露店がびっしりと並んでいます。
どの店にも番号がはいった提灯が下がっていましたが、神社の社務所に近い露店から1番、2番と古いお店順からナンバリングされているそうです。数字が少ない程歴史の古い露店で、いわゆる老舗にあたります。
あちこちから三本締めの手締めをしている声が聞こえてきましたが、これをしてもらいたければ1万円以上の熊手というのが目安のようです。
花園神社の酉の市では私は毎年この店で熊手を購入しています。露店に並んでいる熊手には値札が一切つけられていないといいますが、よく見ると値段を書いた小さなシールが棚に貼られていました。
熊手を買う際に重要なのは「最初から大きな熊手は買わない」ということで、最初は小さなものを買って毎年少しずつ大きくしていくのが良いようです。
ということで今年はこれまでのものよりも少しだけ大きな熊手を購入しました。
花園神社だけの酉の市名物
今年も花園神社だけの酉の市名物「見世物小屋」が開催されるようです。
開演は大体16時頃のようで、その時には昭和初期を思わせる怪しさいっぱいの光景が出現します。中で演じられているのは風船を飲み込む、割ったビール瓶を食べる、口から火を噴くといったマニアックな内容が中心ですが、決してグロテスクなものではありません。
伝統行事は大切にしたい
個人的にバタバタしていたところにコロナ禍が加わってしまい、ここ数年は酉の市という行事が頭の中から消え去っていましたが、久しぶりに訪れてみて古くから伝わる伝統行事の良さも改めて感じることができました。
毎年12月15・16日に開催される世田谷ボロ市は今年は2日目が土曜日と重なります。これから年末に向け、こういった伝統ある行事を大切にしたいと思います。
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