「我が道」を究めたい!

誰に何と言われようともやめられないこと、こだわっていることについて徹底的に掘り下げます。

〖見世物小屋〗花園神社の酉の市と縁起熊手の正しい買い方

今回は花園神社の酉の市をご紹介します。酉の市は毎年11月の酉の日に各地で開催されるもので、当日は縁起熊手を売る数多くの露店で賑わいます。縁起熊手の正しい買い方はどのようなものでしょうか。

関東三大酉の市の一つである花園神社

約1000灯の奉納提灯毎年11月の酉の日に開催されるお祭りである酉の市は、鷲や鳥にちなむ神社の年中行事となっています。

縁起熊手を売る露店本殿に大鳥神社を合祀している花園神社の場合は、境内に約1000灯の奉納提灯がともり、縁起熊手を売る露店が約60店、その他約280店の屋台が出店する関東三大酉の市の一つとされています。

縁起熊手には正しい買い方がある

この手のお祭りは眺めているだけではつまらないので、実際に縁起熊手を買ってみようと思っていました。

熊手には値札が無い

並んでいる縁起熊手露店に並んでいる熊手には値札が一切つけられておらず、いくらくらいするものなのか見当もつきません。店員に聞いてみるしかないようです。

最初は小さく、少しずつ大きく

初めての酉の市で注意しなければならないこととしては、「最初から大きな熊手は買わない」ということに尽きるのだそうです。「福をかき込む」縁起熊手ですから、前の年より多くの福をかき込むということで、毎年少しずつ大きくしていくのが良いようです。小さく始めてコツコツ積み重ねてきたからこそ、大きな熊手を手にすることに価値があるということでしょう。

そうかといってもあまり安っぽいものは嫌ですからあちこち見て回らなければなりません。

9番の店最終的に9番の店の店頭にあった小さい熊手が目に入りました。

1500円の熊手一番手前の列の熊手が1500円ということで一番安いようでした。

上級者の流儀

熊手を買う時は値段交渉をして、値切った分だけ御祝儀として店に置いてくるのが酉の市の流儀なのだそうです。店も儲かり、客もお大臣気分を味わって両方ハッピーということです。手締めをしてもらいたければ1万円以上の熊手というのが目安のようです。 

花園神社の酉の市に行ってみた

明治通り側の入り口酉の市開催中の花園神社では靖国通り側の参道は出口専用となっており、明治通り側から入ります。

参道に並ぶ屋台

参道に並ぶ屋台大鳥居から拝殿に向かう参道沿いには普通のお祭りの縁日のような屋台が並んでいました。

屋台村のようなスペースまたその場で飲食できる屋台村のようなスペースもあります。

この点に神社の敷地内は縁起熊手の露店のみだった鷲神社との違いを感じました。

縁起熊手の露店

熊手を売る露店参道から一歩脇に入ると鷲神社と同様に縁起熊手を売る露店がびっしりと並んでいます。

熊手を売る露店どの店にも番号がはいった提灯が下がっていましたが、神社の社務所に近い露店から1番、2番と古いお店順からナンバリングされているそうです。数字が少ない程歴史の古い露店で、いわゆる老舗にあたります。

購入した熊手

今回購入した熊手です。

花園神社の酉の市名物の「見世物小屋

見世物小屋ののぼり花園神社の酉の市の名物として有名な「見世物小屋」は拝殿に向かって参道の左手奥にありました。

見世物小屋

カーテンの向こう側は昭和初期を思わせる雰囲気がぷんぷんしていました。3組の演者が順番に芸を披露するのですが、風船を飲み込む、割ったビール瓶を食べる、口から火を噴くといったマニアックな内容が中心です。しかし事前に予想していたようなグロテスクなものではありませんでした。

いつでも入場自由で、最初に見た演者が再び現れたら金を払って退場するという仕組みで、一公演約20分くらいでした。開園は大体夕方4時頃のようです。