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〖立川〗乃木坂46アンダーライブで生田絵梨花が卒業しても大丈夫だと思った

乃木坂46の28thシングルアンダーライブが立川ステージガーデンで開催され、初日に参加してきました。収容人員2500人という現在の乃木坂46ではありえないくらいのコンパクトな会場でのライブは意外な難点はあったものの、ステージまでの近さを存分に楽しむことができました。4期生が合流して最初のライブは期待通りで、生田絵梨花が卒業しても当分は大丈夫でしょう。

寺田蘭世最後のライブ

アンダーライブとは乃木坂46のシングルで表題曲の選抜から外れたメンバーによるライブで、今回は9月22日(水)発売の28thシングル「君に叱られた」のアンダー17人(黒見明香は学業のため不参加)により10月26日(火)・27日(水)の両日に立川ステージガーデンにおいて開催されました。

昨年11月の白石麻衣卒コン以来続くメンバーの卒業ラッシュは一向に止む気配がなく、前回のアンダーライブを最後に伊藤純奈渡辺みり愛が卒業し、今回は寺田蘭世の最後のライブとなっています。(前日の10月25日には生田絵梨花の卒業も発表された。)

長らくアンダーライブを支えてきた北野日奈子鈴木絢音も選抜入りにより今回外れていますが、加入以来別動隊扱いだった4期生が入れ替わるように今回から合流します。これによりアンダーライブがどう変わるか、大いに期待されていました。

最近やたらにチケットが当たる

新体制のスタートと言っても良いライブですからどうしても参加したかったのですが、日本を代表する人気アイドルグループである乃木坂46のライブチケットは抽選に当たらなければ入手できません。私も以前は当たったり外れたりを繰り返していましたが、昨年3月の2期生ライブ(最終的にコロナ禍で中止になった)が外れたのを最後に12月の武道館アンダーライブ、今年6月の松村沙友里卒コンと連続して当選が続いています。

今回の会場の立川ステージガーデンは収容人員約2500人と乃木坂46のライブ会場としては異例なほどコンパクトで、チケットの争奪戦は一段と激しさを増すことが確実です。(それだけに当選者にとっては神ライブになるだろうと言われていた。)

立川アンダーライブのチケット

平日のアンダーライブといえど当たる気は全くしなかったのですが、幸いにも初日のチケットを入手することができました。

東京ドームライブの当選通知

それに加えて11月20日(土)・21日(日)に東京ドームで開催予定の「真夏の全国ツアー2021FINAL」も初日が当選し、これで奇跡の4連勝です。コロナ禍における首都圏での有観客ライブは全勝で、私が強運なのかそれとも倍率が下がってきているのか気になります。(ネット上は「全部外れた」という恨み節で満ちていた) 

現地の様子

立川ステージガーデンと多摩都市モノレール

今回の会場である立川ステージガーデンは立川駅徒歩約8分で、多摩都市モノレールに沿った場所にあります。

カラフルな数字のオブジェ

今年4月にオープンになったばかりの新しいホールで、カラフルな数字のオブジェが印象的です。

芝生の上で待機するファン

開場40分前の時点で記念グッズを身に着けたファンが既に多数集結しており、通行人の邪魔にならないように大半が芝生の上で騒ぐことなく待機していました。アンダーライブに来るファンはかなり民度が高いように思います。

ネットで事前購入したグッズ

現地でも細々とグッズ販売はやっていたようですが、今やほとんどがネットでの事前購入となっています。

開場準備の様子

開場準備もいよいよ最終段階です。

入場待機列先頭部分からの眺め

たまたまいい場所で撮影していたため、入場待機列の先頭になりました。場内に一番乗りというのは初めてです。

大変に混雑するエントランスホール

会場がコンパクトなためにエントランスホールもだけ狭く、混雑度はいつも以上でした。

メンバーの名前を記した幟

正面の壁には恒例のメンバーの名前を記した幟が下げられており、その中には学業のため不参加の黒見明香の幟もあります。今回から「佐藤」が2人になりましたが、4人いたはずの「伊藤」がついに1人になってしまいました。

しわが目立つ幟

会場が小さいと逆に幟は大きく見え、その分だけしわも目立ちます。

北野日奈子が寺田蘭世に贈った祝花

メンバーの北野日奈子から恐らく寺田蘭世に贈られたであろう祝花が大きな話題になっていました。

TokyoFMが山崎怜奈に贈った祝花

山崎怜奈は今や完全にTokyoFMの昼の顔です。

モニターなしのコンパクトな場内は満席

立川ステージガーデンは「多摩地区最大規模の次世代型エンタテイメント施設」が謳い文句ですが、収容人員は約2500席と武道館や横浜アリーナと比べると誠に小規模で、どうやらステージからの近さが売りの会場のようです

1階の配置図

2階と3階の配置図

場内はこのような配置でした。

1階席の座席表

私の「1階12列36番」はステージ向かって最も右の壁際の席です。

ハッキリ言って手が届くような近さにステージがありました。これまでのように一席おきということはなく、場内の全ての席が埋まっています。

場内が余りにもコンパクトであるせいか、ライブにつきもののモニターが今回はありません。

2本のスティックバルーン

新型コロナウィルスの感染拡大は一段落して緊急事態宣言もすべて解除されましたが、引き続き声出しは禁止で全員に2本のスティックバルーンが配布されました。

錆コンで客がこぶしを突き上げた

今回のアンダーライブは寺田蘭世が座長の事実上の卒業公演であり、セットリストやMCでの話題はどうしても寺田中心になります。これまでの多くの卒業メンバーと同様、寺田は全てを悟りきったようなスッキリとした表情でした。。

オープニングが「マシンガンレイン」であることは予想通りでしたが、寺田の代表曲である「滑走路」のイントロが早くも2曲目に流れてきた時には場内にどよめきが走りました。全体で披露する曲が続いた後にユニット曲のコーナーとなり、終盤はアンダー楽曲を連続で叩きこむ安定したセットリストだったと思います。

北野日奈子鈴木絢音が今回選抜入りしているのでアンダーライブの定番曲である「日常」と「自惚れビーチ」は披露されませんでしたが、その分だけ「錆びたコンパス」で最高の盛り上がりとなりました。最後のサビの部分で周囲の客がみんなこぶしを突き上げるほどで、今後アンダーライブを代表する曲になると思います。

ゴンドラやトロッコもなく、表題曲も歌わず、ただアンダー曲のみ愚直に披露し続けるというアンダーライブの「熱さ」は今回も健在でした。

3時まで生放送で6時からライブの山崎怜奈

TokyoFMで帯のレギュラー番組を持つ山崎怜奈は1時から3時まで生放送を終えてからのライブです。てっきり立川からのリモート放送だろうと思っていたのですが、どうやら通常通りのスタジオから放送していたようです。ライブは全く問題なくこなしてはいましたが、3時まで半蔵門において生放送、その後リハーサル無しで6時から立川でライブというのは無茶すぎるように思われました。

※後に配信番組で語っていましたが、午前中にリハーサルをやってその後半蔵門に移動したらしい。

2日目のライブを配信で見ていて初めて気が付いたのですが、ユニットコーナーが終わって全体での歌唱になってもステージ上に山崎がいません。しばらくそのままの状態で進行し、終盤に「錆びたコンパス」のイントロが流れると満を持していたかのようにステージ中央から登場し、そこから先はさすがというような存在感を見せてくれました。

グループ内でも断トツの仕事量の山崎ですから、このような細かな負担軽減が必要なのでしょう。それにしても「いろいろあったのに、最後にれなちが錆コンで全部持って行ってしまった」というネットの書き込みがうなずけます。

印象に残ったメンバー

最初のMCでは向井葉月が進行役で、全体を上手く仕切っていたと思います。向井にトークが上手いというイメージなど全く無かったのですが、NHKの将棋番組でMCを務めてきた成果が出たのかもしれません。ユニットコーナーではギター弾き語りにも挑戦し、出だしで間違えてハラハラさせながらその後は上手く弾いていました。

ライブのたびに注目度を増している中村麗乃はミュージカル出演を重ねることでさらに歌が上手くなったようで、自身がセンターを務めた「遠回りの愛情」で林、弓木、柴田、伊藤とともに聞かせてくれたハモリは見事だったと思います。

佐藤楓は選抜にいた時よりも表情が生き生きしていました。最近では単独でのテレビ・ラジオの出演も増えてきており、自信がついてきたのではないでしょうか。

今回初登場の4期生の中で弓木奈於、松尾美佑、金川紗耶は長身でスタイルも良く、ダンスも上手いのでステージのどこにいても一目で見分けることができました。こういったメンバーが真ん中に立つとステージ上の風景が引き締まります。

同じく4期生の柴田柚菜は身長はそれほどでもありませんがしっかりとした存在感がありました。最近になって歌番組等での露出が増えているのもうなずけます。

何事にも代えがたい「近さ」

今回のライブの最大の特色は収容人員2500人という会場の小ささで、和田まあやが「一番後ろの席に和田と書いたTシャツを着ている人がいる。そこまで見える。」と言っていました。

コンパクトなホールで前から12列目という願ってもない席を引き当てた訳ですが、ライブが始まると(全員立ち上がるため)前席の客の頭が邪魔になってステージが見えにくくなるという意外な難点が明らかになりました。ちょうど幕張での全国握手会ミニライブのステージの様で何とも言えないもどかしさがありましたが、それでも頭と頭の間からメンバーの細かな表情を直に見ることができます。やはり「近さ」には何物にも代えがたいものがありました。

11月20日には立川ステージガーデンと対極と言っても良い東京ドームでのライブがあります。大きい会場と小さい会場がどう違うのか、よく見ておきたいと思います。

ライブは現地で味わうに限る

今回のライブは2日目が配信も実施していたため、アンコール以外はほとんど同じ構成のライブを2通りの見方で楽しむことができました。

配信の良さは何と言ってもその見やすさです。前の席の客の頭や照明の加減に影響されることもなく、注目すべき点をカメラが示してくれるため見落としは一切ありません。

今回のライブでは中盤の「その女」でボードを使った演出がなされており、ステージ上で何が行われているのか今一つ分からなかったのですが、配信ではしっかりと理解できました。また中盤しばらく山崎怜奈がいなかったことに現地では気付きませんでした。

しかし現地ではその場にいる者にしか感じられない空気感を味わうことができます。「誰よりもそばにいたい」の綺麗なハモリで場内がしっとりとした後に「自由の彼方」「三角の空き地」を経て「錆びたコンパス」で頂点に達したわくわく感はパソコンの画面からは感じられませんでした。演者と観客の一体感は同じ空間にいてこそ味わえるもののようです。やはりライブは現地に限ります。

生田が抜けても大丈夫だと思った

終演後の立川ステージガーデン

4期生が合流して初めてのアンダーライブは期待していた通りの内容でした。長年アンダーライブを支え続けてきたメンバーが次々と卒業し、特に歌唱力の低下が懸念されていましたが、4期生は歌えるメンバーが多く先輩の穴はしっかりと埋めていたと思います。

生田絵梨花の卒業発表という大ニュースに多少動揺がありましたが、乃木坂46の最大の強みである層の厚さはしっかりと維持されており、まだまだ当分は大丈夫だと終演後に感じたアンダーライブでした。