今回は本日横浜アリーナで開催された「乃木坂46 23rdシングル『Sing Out!』発売記念ライブ」の模様をお知らせします。5月24日~26日の3日間に亘って開催されるライブで初日がアンダーライブ、二日目が4期生ライブ、三日目が選抜ライブという構成となっており、幸いアンダーライブが当選したので参加してきましたが、完成度が高くただただ楽しめました。
- アンダーライブとは
- アンダーライブに行きたいと思った
- グッズの購入は1時間待ちだった
- 開演前の横浜アリーナの様子
- グループが生まれ変わろうとしていることを嫌でも実感する
- 思っていた以上に客の年齢層が高かった
- 完成度が高くただただ楽しかった
- 伊藤かりんのスッキリとした表情が印象的だった
- 層の厚さがグループ最大の強み
- 後日配信でも見た
アンダーライブとは
アンダーライブとは乃木坂46のシングルで表題曲の選抜から外れたアンダーメンバーによるライブで、今回は23rdシングル「Sing Out!」のアンダー10人(4期生除く)にグループからの卒業を発表している伊藤かりん・齋藤優里を加えた12人によって実施されます。
今でこそアンダーライブは乃木坂46を特徴づけるイベントの一つとなっていますが、はっきり言ってしまえば選抜落ちした「不人気」メンバーだけによるライブで、知名度の高い選抜メンバーは一人も参加していません。
最初のアンダーライブは8thシングル『気づいたら片想い』の発売記念イベントとしてあくまでも実験的に開催されたもので、今では考えられませんが空席も目立つものだったそうです。
しかし露出の少ないアンダーメンバーにとっては貴重な自己アピールの場であり、自分たちで考えたこだわりの構成や演出が評判を呼び、現在ではシリーズ化して全国各地をまわるようなイベントとなっています。
アンダーライブに行きたいと思った
乃木坂46の最大の特色はメンバーの層が異常なほど分厚いことで、白石麻衣・齋藤飛鳥・生田絵梨花といった人気者以外にも個性的なメンバーが数多くいます。冠番組以外でテレビに登場することは滅多にありませんが、能條愛未・樋口日奈・伊藤かりんによる「逃げ水」がYouTubeに投稿されて話題になったように、乃木坂46のアンダーには「光は当たっていないが実は凄い」というメンバーがぞろぞろいるのです。
三日間にわたる今回のライブの開催について知った際、日程的に伊藤かりんの卒業ライブになるかもしれないという予感があったことと(結果として的中した)、伊藤純奈・山崎怜奈・向井葉月といった日頃あまり見ることができないメンバーを直接見てみたいということからアンダーライブに絞って申し込みをしました。(全国握手会のミニライブではよく見えない)
乃木坂46は今や日本でも屈指のライブのチケットが取れないアーチストで、これはアンダーライブも同様です。
私も衛藤美彩の卒業ソロコンサートの際にこのことを思い知らされましたが、今回は幸いにも1次先行で当選することができました。
センターBブロックということで、かなり前の方で見ることができそうです。
グッズの購入は1時間待ちだった
24日のスケジュールとしては11時頃よりグッズの販売を開始し、17時30分に開場、19時開演となっていました。
11時ちょうどに会場に来てみると既に正面に行列ができていましたが、これは生写真販売の列でした。
グッズ販売は建物の裏側となっており、行列は階段を上がって建物の中にまで伸びていました。
建物の中に入ってからの方が長かったのですが、暑い日であったため助かりました。
ようやく販売会場にたどり着いたと思ったら内部でまた行列です。
狙っていた伊藤かりんのマフラータオルを入手するまでに結局のところ55分並びましたが。平日の昼間ですからこんなものでしょう。ちなみに一緒に写っている紫色のリボンはライブの最後に演出用のクラッカーで場内に打ち上げられたものです。
再び正面にまわるとそこは巨大な生写真の交換会場となっていました。
開演前の横浜アリーナの様子
16時頃に再び横浜アリーナに戻ってくると既に人々が集まり始めていました。
齋藤優里のファン達が集合写真を撮っています。
こちらは向井葉月ファンのグループです。
ちなみに会場前の赤いタイル部分は公共の歩道で、ここで立ち止まっていると白い部分に移るよう注意されます。
アリーナの向かいにあるハイボールの店もライブに便乗しようとしていました。
入場列をつくり始めたのは17時10分頃です。
入場にあたっては様々な禁止事項があります。入場の際にはチケットに明記された氏名と身分証の照合をしていましたが、これはチケットの転売を防止するためでしょうか。
また客席内ではスタッフが「客席内は撮影禁止です」と連呼しながら巡回していました。
グループが生まれ変わろうとしていることを嫌でも実感する
会場入りすると正面に揚げられているメンバー全員分の幟にどうしても目が行きます。
長年グループを支えてきた西野・若月・能條・川後・衛藤が抜けて新しく4期生が入っており、グループが生まれ変わろうとしていることを嫌でも実感します。
正面に関係先から贈られた祝い花が並んでいます。伊藤かりんにはこの他にウォルト・ディズニー・ジャパンからも贈られており、これは大変なことなのだそうです。
思っていた以上に客の年齢層が高かった
横浜アリーナはコンサートホールとしては日本武道館と同程度の規模のようですが、客席の傾斜が緩い分だけ天井が巨大です。私は柔道の試合で武道館は何回も行っていますが、横浜アリーナの方がはるかに大きく見えました。
場内を見渡してみると思っていた以上に客の年齢層は高く、平日の夜ということでいかにも仕事帰りといった様子の人が多かったように思います。私の隣の席は空いたままでしたが、開演間際にスーツ姿のオッサンが駆け込んできて、席に着くやいなや上着を脱いで中田花奈のタオルを首にかけ、カバンからサイリウムを2本取り出して振り始めました。
音は聞こえても映像はモニターを見るしかないステージ裏の席まで満席というのは少々異様でしたが、会場全体がサイリウムの光で満ちている光景はやはり綺麗でした。(8割くらいの人が首にタオルをかけ、サイリウムを2本振っていたと思う。)
完成度が高くただただ楽しかった
今回のセアリーナ席の座席表で、私の「センターBブロック65番」は前から11番目で右から2番目でした。モニターなど当てにせず直に正面のステージを見ることができるだけでなく、右を向けばほんの5m先に花道があります。おかげで「シークレットグラフィティ(だったと思う)」で山崎怜奈と中村麗乃が踊り、「ハウス」の冒頭部分で伊藤純奈が観客を煽る姿を手の届きそうな距離で見ることができました。
これだけの近さで見ることができるというのはやはり格別なものがあり、モニターを見るために思い切り背伸びをしなければいけなかった全握のミニライブや、ネット配信をパソコンで見た衛藤美彩の卒業ソロコンサートとは受ける印象がまるで違います。
オープニングからエンディングまで一貫して綺麗で華かなステージとなっており、世界観だ何だといったこざかしい話を抜きにしてただただ楽しめる内容だったと思います。
選抜メンバーは一人もおらず、しかも披露された全29曲に表題曲が一つもありません。アイドルグループのライブとしては本来ならありえない内容ですが、メンバー全員が映えるよう一曲一曲よく考えられていて完成度の高いライブでした。アンダーメンバーだけで一つの完成されたグループとなっており、ここに白石麻衣や齋藤飛鳥が入ったら逆にぶち壊しになっていたと思います。
特に印象深かったメンバーとしては
さすがと言うしかない存在感。「釣り堀」で伊藤かりんと見せたハモリはライブ全体を通しても最高で、こういうものを見たかったからアンダーライブに来たのです。
表情が柔らかく踊りが綺麗。手足の指先まで神経が行き届いているかのようなしなやかな動きは素晴らしかった。
顔も声もかわいらしく、スタイル抜群で踊りも綺麗。何でこの子が不人気なのかわからない。
テレビで見る向井からは「バラエティ番組で爪痕を残さなくては」という変な力みばかり感じるのですが、今回のライブでは自然ないい表情をしており、昨年の46時間テレビでわんこそばに挑戦していた時の生き生きとした姿がよみがえっていました。
伊藤かりんのスッキリとした表情が印象的だった
齋藤優里は明後日の選抜ライブにも出演しますが、伊藤かりんは今回のライブをもって乃木坂46としての活動を終了します。6年間一度も選抜入りすることなくグループを卒業することに対してやはり思うところはあったようですが、そういうものを全て乗り越えたからこそ出すことができるようなスッキリとした表情が印象に残りました。
選抜経験はなくとも長くファンの記憶に残るメンバーではないでしょうか。
層の厚さがグループ最大の強み
乃木坂46のグループとしての一つのピークが2年前の橋本奈々未卒業ライブだったことは間違いないでしょう。現在ではこの時の中心メンバーから橋本、伊藤万理華、生駒、若月、西野、衛藤と何と6名も抜けていますが、今回のイベントの盛り上がりを見る限りグループとしての勢いはまだまだ維持しているようです。
「乃木坂46の最大の特色はメンバーの層が異常なほど分厚いこと」と冒頭に書きましたが、こういったレベルの高いアンダーがグループを下支えしていることがグループの最大の強みではないかと思います。
そうは言ってもさゆりんご軍団もやはり見たかった。
後日配信でも見た
この日のライブの模様は当日インターネットTVのdtvチャンネルで生配信され、6月15日に再配信されました。これにより一度生で見たライブをパソコンの画面上で再度見ることができたのですが、配信では会場で感じた盛り上がりの半分程度しか伝わってこなかったように思います。また、メンバーは画面上よりも直接見た方がはるかに綺麗です。
どうやらライブには麻薬性があるようで、幸いなことに次の神宮球場ライブのチケットが当選したので、今から楽しみです。