今回は乃木坂46衛藤美彩の卒業ソロコンサートをご紹介します。チケットをとれなかった私はインターネット配信で見ることになりましたが、少しでもリアル感を出すために卒コン当日に都内で聖地巡りを実施しました。どこも普段とは全く違った様子を見せていて、改めて彼女の人気を知ることになりました。
- 初めて気づいたのは「生駒のキャッチボールの相手」としてだった
- これまでの主要メンバーの卒業とは訳が違った
- 卒コン当日の都内の聖地の様子
- いつまでも深い余韻の残るコンサートだった
- ネット配信への不満
- これからどうするか
初めて気づいたのは「生駒のキャッチボールの相手」としてだった
私が乃木坂46に興味を持つようになったのは2013年3月に発売された5枚目シングルの「君の名は希望」からですが、当時の衛藤はアンダーに幽閉されていたような状態でテレビ等の露出は全くなく、私が彼女の存在をはっきりと知ったのは2014年9月15日放送のテレビ東京「乃木坂ってどこ?」が初めてでした。スポーツ音痴の生駒里奈が1カ月以内にキャッチボールができるようになるかという恒例の「夏休みの宿題」企画で、この時キャッチボールの相手として登場したのが衛藤で、「こんな子がいたんだ!」と思ったことをいまでも覚えています。
この時期は9枚目のシングルを既に発売しており、衛藤は7枚目に続いて2度目の選抜入りをしています。ですからもっと先に知っていなければおかしいのですが、なぜかこれ以前の記憶が私には全くありません。ミディアムのヘアスタイルでいかにもスポーツが得意そうな洗練されたルックスが妙に気になり、それをきっかけに彼女に注目するようになって現在まで続いています。
これまでの主要メンバーの卒業とは訳が違った
選抜に定着したとはいえ、この頃の衛藤は3列目の端が定位置で、歌番組でも見つけるのに苦労するレベルでした。そこからグループ内でも存在感を増すようになり、13枚目シングルではついにフロントメンバーとなりますが、アンダーからフロントまで上り詰めたのはこれまで衛藤と齋藤飛鳥の二人だけです。
選抜メンバーすら完全には把握していないようなライトなファンであった私が最近では幕張の全握の行列に並ぶようになったのは衛藤の影響ですが、それだけにグループからの卒業の一報には驚かされました。
橋本奈々未・生駒里奈・若月佑美・西野七瀬といった中心メンバーの卒業は私にとってはしょせん他人事に過ぎませんでしたが、これが衛藤ということになるとそうはいきません。何としても卒コンに参加しようと手を尽くしたのですが、結局チケットは結局購入できませんでした。(どうやら8000席に対して10倍の80000人の応募があったらしい。)
卒コン当日の都内の聖地の様子
幸いにも今回の卒コンに関してはインターネットにより生配信されます。会場内の様子を自宅に居ながらリアルタイムで共有することができるようですが、よりリアル感を出すため聖地と呼ばれている場所を卒コン当日に巡ってみることにしました。
両国国技館周辺
卒コンは18;30開演ですが、12:00から記念グッズの販売があるため駅のホームからでもはっきりとわかるような行列が午前中からできており、周囲からは「今日はお相撲はなかったんじゃないの?」という声が聞こえてきました。
両国駅構内には衛藤がCMに出演している「BEAUTYLASH」の特別版の広告が掲示されています。
11:15頃の物販待機列最後尾です。
12時少し前から行列が動き出しました。
店にたどり着いた時には13時を少し過ぎていました。
新潟県燕市の金属研磨の職人集団が作り上げたステンレスダンブラーです。
※ステンレスは熱伝導率が低く保温性に優れており、冷たいものを冷たいままで保つことが可能です。ステンレスダンブラーというのは初めてでしたが、より冷たくシャープな味わいのハイボールが楽しめるようになり、今ではすっかりやみつきになりました。どうやら一生ものになりそうで、少々高かったのですがいい買い物をしたと思います。
この頃には既に多くの祝花が並べられていました。(一般からのものが外、「関係者」からのものが中)
近くの駐車場には衛藤卒業仕様のラッピングカーが止められていて注目を集めていました。「この5人こそが乃木坂だ」と思います。
卒コン特別1面の日刊スポーツは是非入手したいのですが、23区限定ではちょっと無理です。
乃木坂ラーメン「まる彦」
ソニーミュージックエンタテインメントのビルがまだ乃木坂にあった頃に衛藤が通っていたラーメン屋で、テレビ番組でもお勧めとして紹介したことから聖地としてファンが集結するような場所になっています。
その衛藤の卒コン当日ということで、これまで見たことのないような行列ができていました。
まる彦は超一等地にある美味しいラーメン屋で普段はビジネスマンや観光客で混雑しているのですが、この日に限っては客のほぼ100%が乃木坂ファンだったと思います。
ほとんどの客が味噌ラーメンと高菜ご飯の「みさ先輩セット」を注文しており、店内は「みさ先」という言葉が飛び交っていました。
乃木神社
ここは特に変わってないだろうと思っていたのですが、いつもの平日とは全く違う雰囲気でした。(いつもの平日なら閑散としている)
乃木坂駅
「君の名は希望」が発車メロディーに採用されている乃木坂駅では「みさ先輩大好きの香港応援団」による卒業を祝うポスターが掲示されていました。
いつまでも深い余韻の残るコンサートだった
衛藤はグループを代表する歌唱メンであることはよく知られており、これまでセンター曲やソロ局はないものの歌唱においては重要なパートを担当する、フルオーケストラにおけるバイオリンのような存在です。その衛藤が自らの卒業イベントとしてソロコンサートを希望したというのですから、やはり注目しないわけにはいきません。
開演してしばらくは声が全く出ておらず、動きもトークもぎこちなさばかり目立っており、体調不良なのかそれともソロコンサートは荷が重かったのか、などとやきもきさせられました。
それでも7曲目の「無口なライオン」から調子が上がってきたようで、特に「今、話したい誰かがいる 」「シンクロニシティ」「 サヨナラの意味」と続く場面では衛藤特有の高音が冴え渡り、「さすが」と思わせるものがありました。やはり生演奏で生歌というのはいいものです。
本編はソロでアンコールになってからメンバーが登場、そして最後に初のソロ曲の発表という演出も良く、いつまでも深く余韻の残る印象深いコンサートとなりました。
ずっと注目し続けてきた衛藤がこれだけのコンサートができる歌手だったという喜びと、これほどの実力者になぜもっと活躍の場を与えなかったのかという怒りと、これだけのメンバーが今月いっぱいでグループを去るという喪失感と、実に様々な思いが現在も入り混じっています。
ネット配信への不満
インターネット配信でライブを鑑賞したのは今回が初めてで、会場内の雰囲気をリアルタイムで共有できたというメリットはあるものの、私個人としては不満も多かったというのが正直なところです。
ノートパソコンの全画面表示でも綺麗に見れた時もあれば小さい画面でもモザイク処理をしたようになった時もあるなど画質が不安定で、また音が途切れたり画面が固まったりということも度々発生し、自分としてはライブビューイングの大きな画面と綺麗な音で楽しみたかったと思います。
ソロ曲の「もし君がいなければ」の途中で画面が固まってしまい、復旧した時には既に歌い終わっていたというのは最悪でした。
これからどうするか
グループを卒業してからの衛藤はミュージカル女優として突っ走って歌番組などにはほとんど出演しなくなることが予想されます。ドラマも映画も舞台も全く見ない私はこれからどうするか考えなくてはなりません。