5月6日に幕張メッセで開催された乃木坂46の「20thシングル発売記念」全国握手会(全握)の模様と印象をご紹介します。発作的な思い付きで初めて参加し、何かと面食らう事も多かったのですがそれなりに楽しめました。乃木坂46の全握はオッサンでも大丈夫です。
- オッサンが握手会に行ってみようと発作的に思った
- 握手会には2種類ある
- 全国握手会の注意点(握手会とミニライブとそれぞれ1枚券が必要)
- オッサンが行っても大丈夫か?初めて参加するにあたって心配だった事
- 握手会会場の幕張メッセ
- 初めて参加してみた
- ミニライブは伝説的なものになった
- 物販会場への移動も大変だった
- いよいよ握手会
- オッサンが初参加して感じた印象
オッサンが握手会に行ってみようと発作的に思った
デビュー直後は冷ややかに見ていた
乃木坂46は平成23年8月に結成されて翌年2月にデビューしましたが、AKB48の「公式ライバル」という普通じゃない設定であったため、当初はどちらかというと冷ややかな眼で見ていました。
当時のAKBは前田敦子と大島優子の両輪がまだ健在であった上、指原莉乃が日の出の勢いであったまさに向かうところ敵なしの全盛期です。結成したてのグループが対抗できるような相手であるはずがなく、「また新種のけったいなグループが出てきた」という程度の認識だったことを記憶しています。
「君の名は希望」が気に入った
しかし5枚目のシングルである「君の名は希望」が気に入ってしまい、それ以降継続して注目し続けています。「君の名は希望」は東京メトロ乃木坂駅の発車メロディーとなっていますが、今でもグループ最高の名曲だと思っています。
ちなみにアルバムは全て購入していますが、シングルは「君の名は希望」「サヨナラの意味」の2枚だけ。イベント参加歴はゼロですが、日曜深夜の冠番組は毎週見ているというレベルです。
発作的な思い付きで参加を決めた
今回発売されたシングルの「シンクロニシティ」は近年にない印象の良い曲で、DVDの特典映像にも何やら魅かれるものがあります。
そこで久しぶりにシングルを購入しましたが、封入されている「全国イベント参加券」を見て、握手会を実際に体験してみたいと発作的に思いました。これは「サヨナラの意味」の時には考えもしなかったことで、「心境の変化」といってもいいようなものではないかと思います。
そうと決まれば、狙いは選抜常連で当ブログにおいてもちょくちょく登場する衛藤美彩一択です。握手会における人気メンバーだけに困難が予想されましたが、それだってブログのネタにすればいいのです。
握手会には2種類ある
乃木坂46の握手会は「全国握手会」と「個別握手会」の2種類あり、全国握手会はDVD付のシングルに封入されている「全国イベント参加券」があれば参加できます。
「個別握手会」はソニーが運営するサイト(forTUNE music)を通じて購入した「個別握手会参加券」を使って参加するものですが、これについてはこちらをご覧ください。
forTUNE music イベント応募サイト | フォーチュンミュージック
全国握手会の注意点(握手会とミニライブとそれぞれ1枚券が必要)
全国握手会はシングルCD発売のタイミングで開催されます。まずミニライブでCDの収録曲を中心とした楽曲が披露され、その後握手会に移行するのですが、ミニライブと握手会がそれぞれ別イベントとしてカウントされますので、両方に参加する場合最低2枚の券が必要です。(要するにCDを2枚買う必要がある。私はこのことを前の晩に知った。)
オッサンが行っても大丈夫か?初めて参加するにあたって心配だった事
会場で浮かないか?
一番心配だったポイントがこれです。ファン層としては20代が中心と思われ、そこに50代のオッサンがノコノコ出掛けて行って周囲から白い目で見られるということは十分に予想できることです。たとえ冷ややかな視線を感じようが陰口を叩かれようが、これまでの人生経験で培った厚かましさを最大限発揮して乗り切ろうと腹を括りました。
行列
限定御朱印や米軍基地のイベント等で様々な経験を積み、以前より行列に対する耐性はできています。しかし今回は生涯最大規模の行列になることがほぼ確実です。
当日の天気
過去には大雪の中での開催で、八甲田山の雪中行軍を思わせる情景となったこともあるようです。天気予報によれば当日は晴天で真夏並みに気温が高くなることが予想されており、それなりの準備が必要でした。
生理現象
長時間並ぶ際に最も心配なのはトイレです。(特に大の方)そのため会場入りする前、最寄り駅の海浜幕張駅の段階で全て済ませておこうと思っていました。
以上の結果用意した物
今回のイベントに備えて折りたたみ椅子を購入し、その他帽子、文庫本の小説、ペットボトルの水を荷物に入れました。(結果的には折りたたみ椅子が大活躍した)
握手会会場の幕張メッセ
今回のイベントでは幕張メッセの1ホールから5ホールまでを使用し、1~3ホールがミニライブ/握手会会場、4~5ホールがグッズ、CD販売、ポスター交換、行列用のフリーエリアとして使用されていました。
当日のスケジュール
9;30 ミニライブ入場開始
11:00 ミニライブ開演(実際には11:15頃だった)
12:00 ミニライブ終演
13:00 握手会開始
1~3ホール
ミニライブ退場時に撮影しました。区画ごとに順々に退場が実施されている途中で、ライブの時点では全て人で埋め尽くされていました。
4ホール
手前がCD販売、奥が握手会への待機列です。
5ホール
奥がグッズの発売、手前でポスターや生写真の交換会が行われています。
初めて参加してみた
この日は中心メンバーで、既にグループからの卒業を表明していた生駒里奈が活動する最終日という事で、来場者がこれまでにない数になることが予想されていました。ミニライブの会場に確実に入るためには早く着く必要があり、5時過ぎに家を出て海浜幕張駅に着いたのが7;30頃です。
海浜幕張駅で男性用トイレに2列の行列ができていた
当初予定通り海浜幕張駅で用を足そうと思っていたのですが、誰もが同じことを考えていたようで、何と男性用トイレに2列の行列ができているではないですか。動く列となかなか動かない列の2列で、なかなか動かない方の列に並びましたが、用を済ませて駅を出るまでに20分かかりました。
イベントで女性用トイレに行列ができる光景はこれまで何度も見てきましたが、逆の例は初めてです。
同世代も数多くいて安心した
会場入りしたのは8:00でしたが、既にこの時点で物凄い数の来場者が並んでいます。
予想通り来場者の大半は20~30代と思われる人々でしたが、私と同世代と思われる人の数も多く、また明らかに年長と思われる男女も結構な人数でいました。誰もが周囲から浮いてしまうことなく普通に並んでおり、最大の心配事が杞憂に終わって一安心です。
男女比では7対3くらいに思いましたが、思わず注視してしまうくらい綺麗な女性が数多くいたことが印象的です。
多くの人が推しメンの名前が書かれた「推しタオル」を首にかけており、行列を何の苦とも思わず、誰もが実に楽しそうでした。
▲生駒里奈
▲西野七瀬
ミニライブは伝説的なものになった
これだけ多くの人が会場入りできるとはとても思えず、恐らくミニライブは無理だろうと本気で心配しましたが、9:30を過ぎると徐々に行列が流れ始め、会場入りすることが出来たのは10:30頃です。
最終的な行列はこのようなものでした。
会場内は細かいブロックが幾つもできており、入り口でイベント参加券と引き換えで渡された観覧券に書かれたブロックに入ります。
この日は過去最高の35000人という、握手会のミニライブではありえない数の来場者があったということで、会場内はものすごいことになっていました。
私はちょうど中央部分にいましたが、前の方の人の頭が邪魔になってステージは全く見えず、向かって右側のモニターだけが頼りでした。同じ空間にいて音は直接聞けるのでテレビやDVDで見るのとは全然違いますが、やはりステージを直接見ることが出来ないというのは何とももどかしいものです。
周囲は物凄い盛り上がりでしたが、サイリウムやらコールやらはオッサンにはきついのでおとなしくしているしかありません。満場がコール無しで聞き入っていた生田、桜井、衛藤の「歌うま選抜」による「雲になればいい」はさすがで、これだけでCD一枚分の元は取れたように思います。
この日のミニライブが生駒里奈のグループでの最後のステージで、本人の意向なのかジメジメしたものは一切ない明るくからっとした雰囲気でしたが、その中で向井葉月だけが号泣していました。「これから私は1人になりますが、ここにいる皆さんはこれからも乃木坂46を応援し続けてください」という生駒の最後の挨拶が強く印象に残っています。
物販会場への移動も大変だった
12:00ミニライブが終了して今度は握手会ですが、1枚しかないイベント参加券を使ってしまったので物販でCDをもう一枚買わなければなりません。
握手会にせよ物販にせよ再び4ホールへ戻らなければならないのですが、館内を移動するのも行列です。
この列は私が握手会の行列に加わってかなり進んだ時点でもまた続いていました。6ホール内部から廊下を写した画像です。
ようやくCD販売の列に加わることが出来ました。「CD販売は在庫が無くなり次第終了します」と繰り返しアナウンスされていたので気が気ではなかったのですが、A~Dの4タイプの内Dだけ残っている状態で、実に危ないところでした。
いよいよ握手会
新たにCDを購入してイベント参加券を入手したので13:00に待機列の最後尾に並びました。
ここから再び果てしない行列でしたが、ミニライブの時と違ってなかなか進まず、そのため折りたたみ椅子が大活躍することになります。地べたに腰を下ろすより少しでも段差があった方が絶対に楽なのです。
最終的に握手会会場内に入ることが出来たのがちょうど16:00です。
安全対策
アイドルとファンが直接接する場である握手会においては過去に襲撃事件が度々発生し、そのため今では厳重なセキュリティチェックが行われています。荷物の確認と金属探知機によるチェックに加え、かぶっていた帽子を脱ぐよう求められました。
ブースに入る直前に荷物はかごにいれて荷物置き場に置かねばならず、内部に持ち込むことはできません。また最後に係員の前で両手を開いて見せるようになっていました。
最後に気が散って失敗した
会場入りすると同時に衛藤の6レーンに直行しましたが、この時点で2~3ホールを1往復半する列ができていました。
私が列に並ぶと同時にメンバーは30分の休憩に入りましたが、休憩終了後はきちんと流れ、そこから最終的に順番が来るまで1時間くらいだったと思います。
ブースに入る直前に隣の7レーンのブース内が見えたのですが、小柄な与田祐希がそれこそ全身を使ってファンに対応しています。思えばここで気が散ってしまったのが失敗でした。
集中を欠いた状態でブースに入り、女性スタッフに両手を開いて見せるよう言われ、多少焦った状態で前に進むと衛藤本人がいきなり目の前にいます。「アーッこんにちは!」と握手をしてくれたのですが、思わず口ごもった次の瞬間に隣の男性スタッフから「お時間です」と肩を押されました。(これを「剥がし」という)もう少し本人の顔をよく見たかったのですがどうしようもありません。結局4時間半並んで握手は1秒でした。
直接見た衛藤はイメージしていたよりもほっそりとしていてやはり綺麗でしたが、やりようによっては一言位言葉を交わせたのではないかと残念でなりません。
オッサンが初参加して感じた印象
会場を出たのが17:30だったので、ちょうど9時間半幕張メッセにいたことになります。同世代の中では足腰は強い方だと思っていますが、それでも疲労困憊して何も考えられない状態で帰宅しました。しかし一晩寝て疲れが取れてみれば何やら妙な達成感があり、あと一回だけ参加してみようと思っています。
若い人たちの中で浮いてしまうことが心配で、参加を躊躇している同年代の人も多いのではないかと思います。しかし実際に参加した私が断言します。乃木坂46の握手会は体力さえあればオッサンでも大丈夫です。